第16話 悪戯オトコ

おはようございます

いまりです

今回のお話しを書くには少し勇気が必要でした

私を何年も苦しめたトラウマのお話しです

それは私がまだ小学生の頃、多分1年生ぐらいだったと思います

その頃はいつも友達と下校していたんだけど、その日はなぜかひとりで帰ってしまった

私は割と勘が鋭い方なのに、この時は思いっきり間違えちゃった

いつもの帰り道

なぜか他の道を通って帰ろうかと、ふと思ったのにすぐに思い直していつも通りの道を歩いて行ってしまった

もっと自分の直感を信じれば良かった

ひとりで歩いていると、反対側から学ランを着た男が私のそばに来て話しかけた

「ねぇ」

私が立ち止まると男はこう続けた

「ちょっと目瞑って?」

全く何がなんだかわからなかったし、無知で幼かった私にはそれに逆らうことはできなかった

言われるままに目を瞑ると、男は私の唇に自分の唇を強引に押し付けてきた

私がびっくりする間もなく、男の舌は私の口の中に入り私の舌を絡めてきた

地獄のようなこの瞬間が終わると、男は笑顔で手を振って去って行った

初めてのキスをこんな形で奪われたことよりも、まだディープキスも知らなかった私はとにかく恐怖心でいっぱいになった

なんで口の中に舌を入れたの?

何か毒を入れられていたらどうしよう?

怖くて怖くてたまらなかった

季節は冬

口の中に雪を詰め込んで泣きながら帰った

すぐにでも大人に、両親にこのことを話したかった

話さないといせないと思った

けれどこの頃、両親は仕事の関係で他県にいて私は祖父母に預けられていた

帰って来るなり私はコタツの中に潜り混んで泣き続けた

自分が何をされたのかわからず、ただただ怖くて気持ち悪くて、自分が汚く感じた

春休みに、両親のいる他県に行った

私は両親に会ったらすぐにでもこのことを話そうと、何度も頭の中でシュミレーションをした

なのに…いざ両親に会うと、言えなかった

不仲だった両親にこのことを話したら、また喧嘩が始まるんじゃないかと怖くなった

それだけじゃなく、もしかしたら私自身が怒られるんじゃないかと不安になって話すことが出来なかった

子供のくせに何を気にしていたんだろう

後日、犯人がわかった

学校の隣にある小さな商店の息子だった

噂話しでそこの息子がロリコンだと聞いたから、すぐにピンときた

けど、誰にも言えなかったよね

友達にいつものように「あの店に寄っていこうよ」と誘われると、友達に知られるのが怖くて断ることが出来なかった

店に入ると、私はあの瞬間が蘇ってきて体が震え出して、汗が出てきて、怖くて怖くて仕方なかった

それでも友達にバレないように必死に平静を装った

悪戯されたことは、結局大人になるまで誰にも言えなかった

ひとりでずっと抱え込んで、私は普通の女の子とは違う、とても汚れた気がした

日常生活をしていても、突然フラッシュバックが起こってあの瞬間を思い出す度、私は苦しくて苦しくて涙が出そうになった

常に心に重たい鉛のような爆弾がある感覚で、私は心から笑うことが出来ない子供時代を過ごした

何も知らない子供にとって、あの行為がどれだけ人を傷つけて、その後の人生に影響するかなんて犯人にはわからないんだろうな

大人になって、初めてひとりの人に打ち明けると心が嘘みたいに軽くなった

そしてまたひとりと話していくうちに、どんどん気が楽になって今じゃ笑いながらでも話すことができるようになった

私は友達とか周りから

「いまりは変態だね」

ってよく言われるし、自分でも多少自覚がある

けれど、色んな種類の変態さんがいる中で、ロリコンだけは大嫌い

気持ちが悪い

何も知らない子供を大人の快楽やお金の為の道具にするのは本当に許せない

そして、私に悪戯した犯人は…噂によるとその後も沢山の犠牲者を出したのに捕まってはいないらしい

結局私も、泣き寝入りしかできなかった

なんて後味の悪い、気持ちの悪い思い出。


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